チームワークが重要な介護の職場だからこそ
職員に対する処遇改善の一環として特定処遇改善加算がありますが、長く働くことができる環境は給与以外の面にもポイントがあり、人間関係やキャリアについても安心できる場所を選ぶことが大切です。
介護業界では今、深刻な人材不足を解決に導くために様々な対策が行われています。中高年の再就職を応援したり、外国人労働者の受け入れを拡大したりといった戦略が既に始まっていますが、やはり大きな力となり得るのは「若い力」です。これから社会に出て働こうとする若者に介護職の魅力を感じてもらうためには、給与面の安定はもちろんですがやりがいも感じることができ、将来的なビジョンを描くことができる安心感も必要となってくるでしょう。
働きやすいと感じられる職場作りのため、切磋琢磨しながら環境改善を行っている事業所が多くみられるようになってきました。仕事の内容自体はどの施設でも大きな違いはありませんが、雰囲気や施設独特のルールなど改善できる点はまだまだあります。これから介護職に就いてみようと思っている人や、長く介護職を続けたいと考えている人は、こういった努力を行っている職場を見つけられるよう情報収集をしてみてください。
介護職の離職理由のうち職場の人間関係を挙げる人は多いですが、同時に職場の理念や運営方針への不満も大きいことがわかっています。こういった内容を改善できるかどうかは、管理者の手腕にかかっています。
それでは、どういった管理者がいる職場であれば働きやすいのでしょうか。介護の仕事はチームワークが大切ですから、誰にでも優しい管理者は多いはずです。しかし、目的のために時には厳しくできるかどうかも必要な能力なのです。無理に好かれようとしたり、逆に嫌われようとするような管理者はもしかするとあまり有能ではないかもしれません。
職員との距離感に気を配りながら、目の前の仕事だけに集中するのではなく周りを見渡す意識を持っている管理者ならば、微妙な人間関係や職員の動き方をしっかり把握して舵をとってくれるはずです。
新しい技術や資格を職員が取得することは、本人にとっても職場にとっても有益なことです。これを理解している職場では、資格取得支援制度を設けている場合があります。費用を補助してくれたり、通学中はシフトの融通をきかせてくれるなど、働きながらでも十分資格取得を目指せる環境を用意してくれますので、ぜひ利用したいところです。現場での経験を積みながらの勉強は、入職前に1人で行うよりも理解度が高くスムーズに進むことも期待できるかもしれません。
長く働き続けるためには、給与を含め様々な条件に納得できる職場を選ぶことが肝心です。1人の力で情報を集めて判断するには限界がありますので、転職のプロであるエージェント「レバウェル介護」の利用をおすすめします。
介護職の給与は長く働くだけではなかなか上がりませんが、自分の評価を上げることによって特定処遇改善加算の支給額が増えたり、手当がつくことが期待できます。職場自体を見直したり、資格を取得するなど自ら動き出してみましょう。
全員が納得するような仕組みを作ることは難しいですが、特定処遇改善加算の運用に関しても様々な立場から違った意見が上がっています。今後改善していかなければならないポイントを想像しながら見てみましょう。